カットシーンのフルボイス対応は大変だという話
【通常版】ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S - Switch
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2019/09/27
- メディア: Video Game
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ドラクエ11が、スイッチ版にてフルボイスになった。
簡単に思えるかもしれないフルボイス対応、主にカットシーンで相当な苦労がある。どういう苦労があるかを書いてみる。
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苦労その1:リップシンク対応がめんどくさい
ボイスを実装しているにも関わらず、リップシンクしない、口元が動かないのは明らかに不自然である。ボイスに合わせて自動的にリップシンク対応しないと、手動で口を動かさないといけないので、本当にめんどくさい。手動で口パクさせるお仕事をしたことがあったが、大変だった。
苦労その2:尺調整
声優の演技によっては、カットの尺が足りなかったり、長すぎたりすることが多い。
そのため、実装するボイスの長さに合わせ尺調子をする必要がある。ボイスキャストを差し替えた場合も、尺調整が発生することにも留意しておくとよいだろう。
苦労その3:ボイスの管理
ほんとにボイスの管理は大変。収録すべきボイスの取りまとめ、収録したボイスの精査等などの作業はほんとに神経を使う。もし、収録スべきボイスをとり忘れると、方々から文句を言われるし、仕様を変更しなければならなくなる。私は新人のときにこれを任され、無事に爆死した。
苦労その4:急な仕様変更ができない
何らかの都合でシナリオを変更しなければならない時に、ボイス収録済だった場合には、再度ボイス収録する必要がある。ただ、スケジュールがとれなければアウトだ。発売日の延期などを考慮する可能性にもつながる。特に倫理的に問題のある表現があるままでは、発売することはできないので、十分に考慮する必要がある。
まとめ
他にも、ボイスキャストのギャラ代がかかるかと、多言語対応がめんどくさいとかそういのは言わずもがな。フルボイスの実装は、非常にコストがかかるので、実装を決める際には心して欲しい。
※フルボイスに関してまた記事を書きました。
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