ゲームプランナーの技術ブログ

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フルボイスを実装した方がいいケース

前回は、カットシーンにフルボイスを実装するコストについて論じた。

sonykichi.hatenablog.com

 

では、それでもフルボイスを実装すべきケースとはどのようなものなのかを考えたい。

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リアル路線のケース

デトロイトビカムヒューマンやレッドデッド・リデンプションの様に実写との違いがわからないレベルのゲームは、カットシーンをフルボイスにすべきだろう。

【PS4】Detroit: Become Human Value Selection

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レッド・デッド・リデンプション2【CEROレーティング「Z」】 - PS4

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  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: ロックスター・ゲームス
  • 発売日: 2018/10/26
  • メディア: Video Game
 

もし、リアクションボイス(※1)を実装したり、テキストだけだと、リアリティーのあるゲームのグラフィックと乖離してしまうからである。

※1:キャラクターの感情を表すボイスのこと。驚きを表す「えっ!」や喜びを表す「やった!」などのいくつかのパターンのボイスを、テキストの内容に合わせて実装する。ファイヤーエムブレム風化雪月の会話シーンの様で流れている。

ボイスキャストの演技を聴かせたいケース

アニメの様に映像作品が原作の作品は、ボイスキャストの演技を存分に楽しみたいという要望があるはずなので、フルボイスが望ましいだろう。

テキスト送りをさせてたくないケース

フルボイスだと、字を読ませる必要がないので、ドラクエ11の様にボタン入力でテキストを進めていく形をとらなくて済む(※2)。ボタン入力でテキストを進めていくとテンポが悪くなるので、それが嫌な場合はフルボイスがよいだろう。

※ドラクエ11s(Switch版)の場合は、フルボイスにも関わらず、テキスト送りでカットシーンを進めていく仕様だ。これは、元々ボイスなしでボタン入力でテキストを送っていくものだった名残りだと思われる。

まとめ

フルボイスはコストが高いので実装したいなら、お金を出してもらう人やスタッフに実装する理由を説明することを強くオススメする。

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