緊急事態宣言延長によるプロジェクト遅延リスク
緊急事態宣言の延長により、新ゲーム業界はさらにリモートワークを中心とした業務をせざる負えなくなりそうだ。
この自体が、ゲーム開発においてどのような遅延リスクをもたらすかを考えてみたい。
<スポンサードリンク>
1.モーションキャプチャーができない
キャラクターのモーションを作成する場合、モーションキャプチャー(俳優に演技してもらいその動きをデータ化すること)をしたデータをもとに作成することが多い。
だが、キャプチャーはどこでもできるわけではなく、専門のスタジオで行う必要があり、しかもそのスタジオは密閉空間であるこも多い。
そのため、感染症防止の観点から、モーションキャプチャーは自粛せざる負えない。
2.ボイス収録ができない
1と同じ理由により、ゲーム内で使われるボイスの収録作業も中断される。
3.採用活動の停滞
プロジェクトの人員確保のための採用活動は、対面での面接が制限されるため、だいぶ厳しくなるだろう。
加えて、採用した後も、自粛中はリモートでの業務が主になることも予想される。その場合は、採用された人材の教育もなかなか難しいことが予想される。
4.新ハードの検証の停滞
ソニー、PS5の初年度出荷はPS4以下の見込み。製造は問題なし(Bloomberg) - Engadget 日本版
タイミング悪く、PSとXboxという2大プラットフォームが更新を控えている。
だが、これらのプラットフォームの開発は、ハードの検証が必要であり、しかも、これらのハードはセキュリティーの関係で自宅への持ち出しが難しいことが予想される。
出社できない状況では、次世代プラットフォームの検証は遅れ、検証がすまない段階では、開発フローはほぼ機能しない。
そもそもハードの生産が遅れている可能性もある。
5.インフラ整備の停滞
社内サーバーの設計だったりは、開発PCの用意には、やはりリモートワークでは難しい。
まとめ
リモートワークは万能ではなく、それはIT系の産業であるゲーム開発も同じだ。
今後、緊急事態宣言による外出自粛が長引くことにより、非常に多くのリスクがあることを念頭において、覚悟を決めたい。
そもそもリモートワークすること自体にもハードルがあるし、なかなか辛いものがある。