ゲームプランナーの技術ブログ

ゲームプランナーである管理人が、仕事する上で考えたことや習得したことを書くブログです。

ゲーム開発に最低限必要なデバッグ機能

デバッグ機能が充実していないプロジェクトに入って、とても苦労した経験がある。
最低限必要なデバッグ機能を記し、この世界からデバッグ機能が足りないプロジェクトが減ることを祈願したい。
想定しているのは、TPS/FPS視点のRPG・アドベンチャーなど。

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 キャラのレベルを自由に設定する機能

プレイヤーキャラクターはもちろん、敵のレベルの設定がきでる様にしないと、難易度調整ができない。

「敵を即死させる機能」と「敵のHP1をにする機能」

敵とのバトルをスキップできるようにすべき。
また、敵をキャラクターの攻撃で倒せることを確認するためにも、HPを最小値にできるようにもすべき。


「装備、スキル、経験値、アイテム」等の全てのリソースを所持できる機能

ゲーム中にいちいち、それらを獲得していたら、マジで時間の無駄以外のなにものでもない。

キャラクターのスキンを任意のタイミングで任意のものにできる機能

スキンというのは、装備ではなく、キャラクターの見た目のみ(ステータスはかわらない)を変えるリソースのことを指している。
自由に変えられないと、スキンが売り物のゲームのデバッグはなかなか厳しい。

「全フラグのそれぞれをオン/オフできる機能」or「フローを途中から開始できる機能」

要は、ゲームを途中から開始することができる機能。
フラグ管理でゲームの進行を管理しているなら、フラグの設定でできるはずだが、フラグ管理ではなく、ブループリントのフローによって、進行を管理している場合は、そのフローの途中から開始できるようにすべき。毎回毎回、はじめたい場所に到達するのに10分かかりますというのは、話にならない。

プレイヤーキャラクターを任意の場所にワープさせる機能

いちいちプレイヤーキャラクターを歩かせていたら、本当にただただ時間の無駄。

スタミナを無限にする機能

プレイヤーキャラクターがダッシュする仕様があり、かつダッシュ時にスタミナ消費する場合、そのスタミナを無制限にする機能があるべきだ。いちいち、スタミナが回復を待つのは時間の無駄だ。

カットシーンのスキップ機能」と「倍速機能」

カットシーンや会話をいちいちみるのはダルすぎるし、繰り返しのプレイが必要なデバッグにおいては無駄な時間でしかない。
仕様上、カットシーンのスキップができないとしても、デバッグ機能としてはいれるべき。
それができないなら、最低限、倍速機能は実装すべき。また、カットシーンを巻き戻したり停止したりするといった機能も当然あってしかるべき。

カットシーンを一時停止、巻き戻しする機能

こんなものはあって当たり前だと思いきや、ないプロジェクトに遭遇して度肝を抜かれた。
これがないと、カットシーンの編集をする際に、だいぶ苦労するので、カットシーンを実装するなら、マストで欲しいところだ。

デバッグコマンドのオンオフをセーブできる機能

毎回毎回、オンにするデバックコマンドを設定していたら、それだけで時間がかかる。
そのため、いつもオンにするデバッグ機能をセーブできる機能があるとだいぶ便利だ。

PCがコリジョンを通り抜けるようにする機能(20/0928)

コリジョンにはまって、抜け出せなくなったすることがあるので便利

まとめ

デバッグ機能が十分ではないと、開発メンバーだけでなく、デバッガーさんにご迷惑が多分にかかる。
デバッグが遅くなると、デバッガーさんのレスも遅くなり、制作側の進行も遅れるという負のスパイラルが発生する。

デバック機能は、PGが気を聞かせて一通りつくってくれるという幻想は捨てて、ちゃんとどんなものをつくってほしいかを要望を早期に伝えて、充実を図る様にすべきだ(戒め)

 ※関連

sonykichi.hatenablog.com