無能なディレクターが生まれる理由を考えてみた
前回は、ディレクターがいない開発現場に関するレポートをまとめ、ディレクターの重要性を説いた。
上記の記事にて、ディレクターが無能だと、、いても意味がないというコメントを頂い。
この記事では、なぜ無能なディレクターが生まれてしまうのかについて書きたい。
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- 理由1:ディレクターにタスクが集中している
- 理由2:ディレクターの業務内容が不明確
- 理由3:ディレクターに十分な裁量が与えられいない
- 理由4:偉い人の相手をするのにコストが割かれている
- 理由5:そもそもディレクターが何をする人なのか知らない
- まとめ
理由1:ディレクターにタスクが集中している
これは以前にも書いた問題である。
十分な人員が確保できないため、プランナーやアートディレクターといった他の職種の業務をしなければならならず、ディレクターが本来行うべきタスクに十分対応できないのである。
理由2:ディレクターの業務内容が不明確
ディレクターがそのプロジェクトにおいて、どういった業務をするかが、はっきりしていないければ、ディレクターは求められている業務をなすことはできない。
ゲームプランナーの業務内容は、会社やプロジェクトに応じて変化することは、以下の記事で書いた。
ゲームプランナーと同じ様に、ディレクターも会社やプロジェクトによって、求められる役割が異なる。
求められている役割、業務がはっきりしなければ、できる仕事もできるものではない。
理由3:ディレクターに十分な裁量が与えられいない
ディレクターが、必要な人材をアサインできなかったり、プロジェクト管理に必要なツールの使用できないと、パフォーマンスを発揮することができない。
よくわらからない人材を押し付けられたり、使い勝手の悪いツールを押し付けられるようだと、捗る仕事も捗らない。
理由4:偉い人の相手をするのにコストが割かれている
プロデューサーのご機嫌うかがいにコストが割かれた結果、ディレクター本来の業務ができないケースである。
私は実際に、プロデューサーが、あーだこーだー口を出すことで、ディレクターが、やりたいようにできないという場面を実際に目撃したことがある。
理由5:そもそもディレクターが何をする人なのか知らない
ディレクターの素養がないため、ディレクターの業務を遂行できない場合である。
これは、もうこの人をディレクターにする方が悪い。
もしくは、ディレクターを育成する力がない会社に責任がある。
まとめ
ディレクターに限らず、仕事ができないことを個人の能力不足として切り捨てるのもいいが、もう一歩進んで、なぜ仕事ができないかを考えることの方がより建設的ではないだろうか。
ディレクターが仕事できない原因を明らかにし、それを解消する方法を考えてみてはどうだろうか。
原因を踏まえた上で、上記の様な問題が解決できないとするなら、それはもう会社がダメなので、転職を考えてもいいかもしれない。
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