ディレクターが2人いるプロジェクトの問題点
ディレクターが2人いるプロジェクトをいくつか経験したがなかなかに難しかった。ディレクター2人いることによって発生する問題点について書きたい。
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- 問題点1.ちゃぶ台返しが多くなりやすい
- 問題点2.承認をとる回数が増えやすい
- 問題点3.コンセプトに基づいた仕様ができない
- 問題点4.忖度する人が増える
- 番外編:複数のディレクターがいた時にうまくいくには
問題点1.ちゃぶ台返しが多くなりやすい
A、Bという2人のディレクターがいたとして、Aディレクターはオッケーと思っていても、Bディレクターはやっぱりダメだということになり、結局、作り直しということが発生することが少なくない。
問題点2.承認をとる回数が増えやすい
AディレクターとBディレクターの両方からOKをもらなわないといけないワークフローにもなりがちなので、いちいち2回確認をとらなければならない。
(仕様決定の場に2人いればいいのだが、1人のディレクターが自分一人しかいない場で決めようとすることが……決めたかったら、ご自分でもう一人読んでくるのが筋だと思いますが……)
問題点3.コンセプトに基づいた仕様ができない
AディレクターとBディレクターが、ゲームのコンセプトをがっちり共有してればいいが、2人がずれていたりすると……。おしまい。
問題点4.忖度する人が増える
3の状態だと、プロジェクトメンバーが、仕様や各種データを作る際に、Aディレクターだけではなく、Bディレクターにも気に入られるように色々と気を回す羽目になる。
番外編:複数のディレクターがいた時にうまくいくには
ディレクターが2人いても割とうまくいっているプロジェクトもあったので、それらがどうだったかを書きたい。
まず、ディレクター間でどういった範囲まで自分が責任を持つのかを決めていた。それが決まれば、2人ともが口を出せる仕様やデザインが少なくなるので、ちゃぶ台返しや承認をとる回数はぐっと減る。
加えて、ディレクター間でゲームのコンセプトについて共通認識を持っていた。コンセプトに対する認識が同じなので、2人の担当分野が異なったとしても、分野間で齟齬が起きることがなかった。これにより、3、4がだいぶマシになる。
というかぶつ森がそんな感じでつくられていたらしいので、それを読むのが早いかも……。
どうぶつ森は、各種コンセプトに関する資料やこれまでの仕様の変更内容とその意図などをまとめたドキュメントをチーム全体で共有しているという。
ここまでやれば、だいぶディレクター間のコンセプトがずれることは少なくなくなるように思う。