ゲームプランナーの技術ブログ

ゲームプランナーである管理人が、仕事する上で考えたことや習得したことを書くブログです。

「情熱」が邪魔になるフェーズ

ゲーム開発は、プロジェクトメンバー、一人一人が流れ作業的に作業しているだけではよくならず、それぞれが自発的に改善点をみつけ工夫することで良くなると一般的に言われる。

それ故に、ゲーム開発に対する情熱・熱意が大事なんて言われる。
が、ずーっとその情熱がプロジェクトのプラスになるとは限らない。

それはいつ頃でなぜなのかについて気づきがあったので残しておきたい

いつか?

それはずばりプロジェクトの終盤だ。
β版以降から、デバッグ期間中だ。
プロジェクト終盤、時間がない状態では情熱はむしろ邪魔になる。

なぜか?

プロジェクトの終盤は、工夫の余地がないからだ。
時間がないため、いちプロジェクトメンバーがゲームの改善プランを提案するのは時間の浪費が大きい。
ここは、ディレクターに軽く問題点を伝えるにとどめ、こちらで改善案を練るといったことはせず、膨大にあるバグの修正に力を入れた方がよいだろう。

また、この段階でディレクターに改善の要望を述べたとしても、拒否されることが多いにある(※)。

※明らかにユーザーへの不利益なるものや仕様バグは別。

加えてプロジェクトの開発リソースもあまり残されていないので、自分の信念に基づいて仕様変更させようとしてもちょっと厳しい。

この様な厳しい状況でもなお、仕様を変更させようとすると、だいたい否決されるので、あなたの気力も削がれてモチベーションがだだ下がってしまう恐れがある。もしどうしても、仕様を変えたいと思ったら、まずは、同じ様な立場のメンバーに雑談レベルで相談してみてからにしてはどうだろうか。

まとめ

情熱を持ってげームを良くしようと努力することは、とても大事なことだ。ただ、それも時と場合による。こういった塩梅の問題は難しいが、それぞれが考えていかないと、努力が実らない状態では疲弊していくのは確かである。
自分のメンタルやプロジェクトの状況を鑑み、情熱を発揮した方がよいように思う。
自分で答えがみつけれていないが、また、思いついたことがあったら追記する。