ゲームプランナーはいったいどんな仕事をしているのか?
グラフィッカーやプログラマーと違い、どんな仕事をしているかわかりづらいのが企画職・プランナーという業務である。
また、いくつかの開発現場、いくつかの会社で働いてみると、企画職・プランナーの業務内容は微妙に異なることがわかった。
この記事では、企画職の業務内容にはどういったものがあるかを、自らの経験を踏まえ、まとめてみたい。
仕様設計
私個人は、これがゲームプランナーの主な仕事だと思っている。
ゲーム中の機能、ギミック、UIのレイアウトなどの仕様書を作成する。
その仕様書を元にプログラマーは、実装を進める。
仕様の発注・進捗管理 ※2020/4/13追記
プログラマーにどういった機能やギミックをつくるかを仕様書をもとに発注する。
仕様書だけでは伝わらないことも多いため、口頭での打ち合わせが欠かせない。
また、プログラマと話し合い、発注した機能をいつ頃に仕上げるを調整することもある。
※仕様書なしで、口頭のみで発注することはあるが、よほど簡単な機能でない限り避ける方がよい
アセットの発注
キャラクターやステージといったアセットをどういうものにするのかという方針や指示をまとめ、ドキュメント化し、デザイナーにそれらの発注を行う。
また、仕様設計の業務もそうだが、ドキュメントを作成するだけでは、説明が足らないことが往々にしてあるため、作業者(プログラマー、デザイナー)に対して説明する必要がある。
また、SEやBGMも同様に発注作業を行う必要がある。
仕様設計やアセットの発注の仕事を担当する職種のことを、ゲームデザイナーと呼ぶこともある。ただ、日本では、このゲームデザイナーという言葉は、あまり一般的ではない。
レベルデザイン
ゲームの空間(=レベル )、ステージを設計する業務である。
また、キャラクターやカード、武器のパラメータを調整する業務も、レベルデザインに含む場合もある。
レベルデザインを行う職種のことを、レベルデザイナーと呼ぶ。
ゲームデザイナーと違い、レベルデザイナーという用語は割と一般的である。
求人票に「レベルデザイナー募集」と記載されることもある。
バトルの調整 ※2020/4/13追記
アクションゲームにおけるプレイヤーキャラクターと敵AIとが戦う部分をつくる業務である。
敵キャラのAIやパラメータの仕様設計・調整、プレイヤーキャラクターの仕様設計・挙動の調整を行う。
データ実装
ゲームエンジンやミドルウェアを使い、各種パラメータ、アセットの配置を、仕様書に基づきデータを入力する。
この業務を行うものをスクリプターと呼ぶ。
この職種も割と一般的で、レベルデザイナーと同じように、求人票に記載されることがある。
データ分析
ソシャゲが広まることで、登場した業務である。
ゲームを運営する過程で得られる各種データ、KPIを分析し、運営の改善に役立てる業務である。
機材管理
コンシューマゲームの 開発には専用の機材を必要とする。
PS4ならPS4用の、SwichならSwich専用の開発機材が開発には必要である。
それらは、非常に高価がであり、きちっと管理しなければならない。
事務作業
事務職が少ない会社の場合、電話対応、荷物の送付、契約書の作成などを行わなければならない。
シナリオ作成
ゲーム中のシナリオを作成する業務である。
ゲームシナリオライターとよばれる職種の方が担当することもあるが、ゲームプランナーが作成する場合も多々ある。個人的な経験では、ゲームプランナーがシナリオを作成しているケースの方が多かった。
ゲームのシナリオの特徴については、別のブログで書いているので、興味ある方はよければ。
まとめ
ざっと私が振り返っただけで、これらの業務がある。
おそらく、会社によってはまだ他にもあるだろう。
この様にゲームプランナーの仕事は多用であり、会社やプロジェクトによって業務範囲が異なることはざらにある。
ゲームプランナーとして転職する際には、その会社のゲームプランナーがどういった仕事をするのかを確認しないと、想定外の業務をさせられることこともある。事前に確認することを進める。
また、他社から転職してきたプランナーがいた場合、どういった業務を行うべきかを説明することを進める。「プランナーなんだから、この仕事もやるのは当たり前だろ」と決めつけるのは危険である。
※過去記事にて、新規にプロジェクトに配置された人にどういったことを伝えるべきかを書いてます。
※ゲームプランナーの業務が多様なために生じる残念な現象について書いています。
〈スポンサードリンク〉