ゲームプランナーの技術ブログ

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ソシャゲに助っ人を実装するメリット・デメリット

助っ人とは、クエストに挑む際に、他人のカードを自分のデッキに組み込むことができる仕様、もしくは、そのカードそのもののことを指す。

今回は、ソシャゲで一般的な助っ人を実装するメリット、デメリットについて書きたい。

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助っ人とは

助っ人についてもう少し、詳しく書く。

 

RPGのパーティーのメンバーとして、クラクラライクのゲームにてユニットとして、アクションゲームの協力NPCとしてといった幅広いジャンルで実装されている。

 

また、フレンドといったユーザー間でユニットを助っ人として貸し合うことで、各種リソースが手に入ったり、インゲーム中にて、バフ効果が得られると言ったメリットが生まれることが一般的である。

※インゲームについては下記の記事に書いてます。

sonykichi.blog.jp

助っ人を実装するメリット

カードの凄さを体感できる

ソシャゲのマネタイズの中心はガチャである。

これをいかに回させるかが、ゲームの成否を分けると言っても過言ではない。

※ガチャを実装しないゲームには、銀行も金を貸さないという話がきかれるほどである。

 

ガチャを回させるためには、ガチャで手に入れられるカードやキャラクターの凄さをユーザーに理解してもらう必要がある。

 

助っ人を実装し、ユーザー間でユニットを貸し借りさせることで、様々なカードやキャラクターを使う機会を与え、カードやキャラクターに対するユーザーへの購買意欲を高める効果が期待できる。

口コミ効果を狙える

フレンドとなったユーザーからカードやキャラクターを借りると、様々なメリットが生じる仕様が一般的であることを先程書いた。

 

そのため、ユーザーは、自分のプレイに役に立つ様なフレンドを持とうとする。

そこで、自分に少しでも利益になるようなデッキを組んでもらえる融通のきくユーザーを求め、自分の身近な人にそのゲームを進めるという行動をとることが想定される。

 

ソシャゲにとって、もっとも重要視されるKPIであるDAUを安定化させるためには、少しでも新規ユーザーを獲得する必要があり、助っ人の実装により、そのような効果が少なからず狙えることは、大きなメリットだと言える。

 

ただ、クラッシュオブクランの様なGvG要素やフレンド間で行う協力プレイの実装ほどには、その効果薄い。

助っ人を実装デメリット

ゲームバランスが崩壊しがち

助っ人で借りてくるカードやキャラクターがぶっちぎりに強すぎると、ゲームバランスが設定できなくなってしまう。

 

そのため、助っ人による戦力の影響が少なくなるような工夫がなされている。

例えば、6枚で構成されるデッキのうち、助っ人として借りられるカードは1枚だけに限られるようにするケースがある。

他には、一度、特定のフレンドから助っ人を借りると、数時間はそれを借りることができないようにするケースもある。

いい助っ人が借りられないユーザーが不利になる

強い助っ人を借りられるユーザーにとっては、助っ人の恩恵は大きいが、

そうじゃないユーザーとっては、助っ人の仕様は不公平なものとなってしまう。

 

これを解消するためには、そういったユーザーに強い助っ人を借りられる機会を与える必要がある。

例えば、ゲームを初めたばかりのユーザーには、強いキャラクターを助っ人として提供できる仕様を実装するといったものである。

また、強い助っ人を提供するユーザーをフレンドにする機会を設けることも有効な対策である。

まとめ

今回の話は、ソシャゲをつくったことがある人にとっては普通のことだろう。

だが、意外とそんなことを意識せずに仕様を組んでいる人もいたりするのではないだろうか。私がまさにそうであった。

そして、また、再び、助っ人の仕様を組んだ時に、こういう基本的なことを忘れずに、仕様を意図を理解して仕様設計を行うようにこころがけたいと思う(戒め)

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