なぜゲームプランナーは「ガンダムを知らないと仕事がとれない」のか
「ガンダムを知らないと仕事がとれない」
私の通っていた専門学校の講師が何気なくいった一言である。
当時は意味がわからなかったが、今にして思うとなかなか深いなと思う。
今回はその理由を考えてみたい。
ガンダムを題材にしたゲームはとても多いからなのか?
ガンダムを題材にしたゲームは多い。
例えば、
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ここ1、2年の間でこれだけある。
スマホゲームやPCのゲームを合わせるとまだままだある。
ガンダムを知っていると、確かにこれらの仕事に関わりやすく、活躍できそうだ。
私もガンダムを題材にしたゲームの開発に携わったことがある。
だが、ことはそれほど単純な話ではない。
共通語としてのガンダム
スクープという映画がある。
福山雅治が演じる落ちぶれたパパラッチと二階堂ふみが演じる20代前半の新米記者がコンビを組んでスクープを狙うという話だ。
その中で、福山雅治演じるカメラマンと、昔の仲間達は、あらゆる状況で事あるごとに野球の例えをする。そのことに、二階堂ふみ演じる新米記者は「どうして、野球でいちいち例えるんですか?」と愚痴をこぼす。
その理由にマジレスすると、それは野球が共通語だからだと言える。
40代、50代にとっては、野球は、テレビで毎週の様にテレビ中継されていた娯楽の王道である。誰もがみていて、誰もがルールを知っているスポーツであり、いわば常識である。
野球で例えれば、スムーズに会話が進むし、コミュニケーションも円滑に取れる。
そして、ガンダムもまた、ゲーム業界で働く人にとっては共通語といえる。
というのも、ゲーム業界人の多くはオタクである。
そして、ほぼ全てのオタクが通ってきている道がガンダムなのだ。
40代にとっては、ガンダムは社会現象を巻き起こした作品であり、絶対的な影響力がある。オタクであれば尚更である。
30代、20代もそれぞれの子ども時代にシリーズ作品に触れている。
ガンダムは、幅広い世代にとって、常識であり共通語である。
共通語をしっていれば、コミュニケーションも円滑に取れるようになる。
ゲーム開発は、どれだけ円滑なちゃんとコミュニケーションができるかが勝負である。
そのコミュニケーションを円滑にする共通語、ガンダムを知るとで、多少なりとも仕事がやりやすくなるのではないだろか。
そのため、知らないと仕事がとれないというのはいいすぎだが、知っておくと、多少は仕事がきやすいものである。
採用面接などでは、実際に好きな作品や映画のことを聞かれる。その際には、ガンダムの様な共通語となる作品を上げると、会話は確実に広がる。
ガンダムを知ることに少なくとも、それくらいの効果はある。
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