リモートワークをする上での問題点
ゲーム業界だとリモートワークはなかなか厳しい。
今回は、リモートワークを阻害する要因について書きたい。
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1.PCスペック
開発しているゲームにもよるが、グラフィックボードを搭載しているPCでなければ、
開発できない。だが、自宅PCにグラボが搭載されていない開発者も少なくないため、私用のPCでは業務ができない。
会社のPCを持っていけば解決するのだが、 多くの開発現場で支給されるPCはデスクトップ型が多いので、持っていくのはだいぶ大変。
特にPS5世代向けのゲームの開発は圧倒的なパフォーマンスが必要なため、ノートPCだとますます厳しくなる。
グラボ搭載のノートPCを配っている会社は、勝ち組っすな……。
2.リポジトリ
社外からリポジトリにアクセスできるようにするには、セキュリティーの設定(VPN)がそれなりにめんどうなこと、そもそも外部にリポジトリをダウンロードすること自体に問題がある。
コストをかけてつくったデザインデータが外部に持ち出されるのは、社外への流失だったりデータの盗用だったりが発生する恐れがあるからだ。
昔は、そういったアセットが流出し別のプロジェクトに使われてしまうなんてことがあったりなかったりしたらしいので……。
3.チャットツールの不備
各種チャットツールは、リモートワークに必須であるが、この業界は導入が遅れている。
メールによるやり取りに重きをおいいる企業文化だったり、外部サーバーを使ったやり取りに積極的でない姿勢のためだ。
4.セキュリティ(2021/1/20追記)
ゲーム業界にとってなかなかにインパクトがあるニュースがあった。
社外から社内のネットワークにアクセスするようになった結果、セキュリティーが甘くなりこの様な大惨事が発生してしまった…...。セキュリティに気を使っていた大手でさえ、こういった事件に巻き込まれてしまうので、中小はいったいどうすればいいのかというお気持ちが湧いてくる。
まとめ
3の解消は、時間がたてば解決されるだろうが、1と2については中々にハードルが高いように思う。今後は、リモートワークを前提にした開発環境や機材の用意が必要になるので、偉い人にはがんばってほしい。
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