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Ghost of Tsushima をプレイして気づいたこと

だいぶ前にクリアした。今更ながら気づいたことをまとめる。

【PS4】Ghost of Tsushima (ゴースト オブ ツシマ)

【PS4】Ghost of Tsushima (ゴースト オブ ツシマ)

  • 発売日: 2020/07/17
  • メディア: Video Game
 

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1.UIのこだわり

すばらしいの一言。HUDをなるべく排除し、風やキツネや鳥がUIと機能させることで、映画っぽい雰囲気が増している。シネマティックな演出を採用している本作でこういった仕様は効果的だったように思う。

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2.侍像について

主人公をはじめとした侍像が、近世のそれであり、中世を舞台にした本作にはあってないという点を指摘する人が多かった。中世の侍はどちらかといえば、誉を重視するタイプではなく、闇討ち上等の冥人的な戦い方が本来的だという。
だが、作中の侍を近世に近づけたのは、本作の人間ドラマに厚みを持たせるのに非常に役立っている。誉を守りたいという思いと冥人にならなければ、蒙古を討ち果たせないという葛藤こそが本作の人間ドラマのおもしろさを保証している様に思う。また、冥人になることで、唯一の肉親である叔父と対立するという展開もストーリーに厚みを持たせている。

3.フォトジェニックな景色

景色がキレイなことがゲームに大きなメリットをもたらしていたように思う。オープンワールドは移動がだるくなりがちだ。

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だが、美しい景色が、次々と現れるのでマップを進むのが楽しい。しかも天気や時間経過によって変化するので飽きがこない。

4.ワールドの制限と解放について

マップを区切って次第に解放させいくには様々なメリットがあった
まず、ゲームの進行に対するリワードをあたえられるということだ。
新しいフィールドが解放されることで、新たな世界を旅ができることにより、大きな達成感が得られる。

また、ゲームの目的がはっきりするのも、本仕様のメリットだ。
最初からどこまでも広がっている場所に放り出されると何をすればいいかわからなくなるというのが、オープンワールドのあるあるだ。
だが、本作の様にある程度エリアを区切っていると、次々とミッションに遭遇できるし、テンポもよくなる。

5.日本文化に対する圧倒的リスペクト

温泉に入り、きれいな景色を見て俳句を詠む、尺八をふく、お辞儀をするというちょっとずれているが、日本っぽさをしっかり入れているのには恐れ入る。
また、往年の時代劇の様な殺陣の描写もすばらしい
(R3L3同時押しで発動するモノクロになるあれ)

まとめ

何かが特に凄いというゲームではないが、とにかく小さな工夫やこだわりの積み重ねで素晴らしい作品となっている。