【レヴュー】3Dゲームをおもしろくする技術
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色々なゲームを教材に、TPS視点orFPS視点のアクションゲームに、どういった仕様が実装されていくかを解き明かしていく形で進んでいく。具体的なゲームを参照しながら、仕様を説明していくので非常にわかりやすい。 さらに、なぜその仕様にしているか、その仕様にしていく効果を示している。
例えば、バイオハザード4を挙げて以下のことを説明している。
恐怖をあおるために、プレイヤーキャラクターは、
- ダッシュしながら、うしろにさがれない
- ダメージを受けると足を引きずってあるくようになる
誰でも簡単にヒーローのようなアクションが簡単にできるように 同じボタンを入力しても、状況に応じて、様々なアクションが発生する(アフォーダンス)仕様が実装されているといったことが書かれている。
※具体的なゲームを例に話すため、普段から多くのゲームに触れていないと理解しづらいのは欠点。
こういった具体的なノウハウが体系的にのっている本はなかなかみたことがない。 キャラクターのコリジョンつけかたものっているが、そんなノウハウをのせた本ははじめてみた。子リジョンの設定は、非常にバグも発生しやすくデリケートなので、このナレッジは非常にありがたい。
加えて、アクションゲームに対応したノウハウだけではなく、アドベンチャーゲームやRPGに使えるナレッジ(例えば、レベルデザインに関してなど)も非常に充実してる。 前半でキャラの挙動を細かく記載してるので、それに基づきレベルのあり方がかかれているので説得力があり実用的だ。
本作は、とにかく具体的で実践的であるため、筆者の書いている通り、ゲーム初心者こそ手に取ってほしい一冊である。
※その他の本の紹介です。