ゲームプランナーが自己研鑽のために勉強する難しさ
ゲームプランナー・企画職の勉強の仕方、スキルアップのための自己研鑽は他の職種(プログラマー/グラフィッカー)などと比べると特殊なように思える。
彼らは、最新のツールや技術について知識を得ることがとても重要であるようだが、プランナーの場合はちょっと事情が異なる。
ゲームプランナーがスキルアップのためにする勉強の特殊性だったり難しいところを考えてみたい。
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ゲームプランナーの特殊性
上記の本には、
ゲームプランナーを目指す上で、何を学べばよいか教えるのが難しいと指摘した上で、
そもそもおもしろいゲームを考えて設計することがプランナーの仕事だが、おもしろいゲームはどうしたらできるのかということに特定のマニュアルは存在しない……
とゲームプランナーの特殊性について述べられている。
「おもしろいものつくる」ということが業務の目的であるため、これを学んでいればいいといったものは存在しないことがゲームプランナーの勉強を厄介なものにしている。
ゲームを知っておかないといけない
世の中でおもしろいと言われているゲームについて知っておくことが、おもしろいゲームをつくる大きなヒントになることは間違いない。
だが、「ゲームを知る」という作業には、なかなかのコストがかかる。
ゲームなんてものは、映画やドラマ、アニメなんかくらべてもそのコンテンツを消費するのに比べてとても時間がかかる。
映画なら2時間前後、ドラマやアニメならワンクールで6時間~12時間ほどだが、
その時間でクリアできるゲームなんてなかなかないものである。
加えて、仕事の関連して遊ぶゲームなんて、なかなか楽しくないものである。
ソシャゲの様に終わりのないゲームもあるわけですし……。
それでもゲームプランナーはゲームし続けなければならない。
※ゲームを遊ぶことがどう業務に役立つかについては別のブログで記載しています。
IT社員の公私混同 : 【ゲーム業界の疑問】ゲームを遊ぶことはゲーム開発の役に立たないのか?
IT社員の公私混同 : 【ゲーム業界の疑問】ひとつのゲームを極めることは開発の役に立たないのか?
ゲームは総合芸術
加えて、ゲームは、他のエンターテイメントの要素を多く取り入れている
音楽、映画、アニメ、マンガ、小説……。
よって、それらについての見識が必要である。
特に、映画的な映像手法は、ここ数年のハイエンド向けゲームで積極的に取り入れられているため、映画に対する見識は重要性を増している様に思う。
ソシャゲについては、アニメやマンガを題材にしたものがどんどん登場しているので、アニメやマンガについての見識が重要性を増している。
プログラミングとグラフィックの両方知っとかないといけない
グラフィッカーにモデルデータや2D絵素材を発注したり、プログラマーに各種機能を実装する立場としては、それらに無知でいることはできない。
それらがどれくらいの期間で作成/実装できるのか、そもそも作成可能/実装可能なのかを考慮せずに発注することはできない。
※ちなみに、プログラミングの勉強で役立った本、グラフィックの勉強で役立った本を上げておきます。
プログラムはなぜ動くのか 第2版 知っておきたいプログラムの基礎知識
- 作者: 矢沢久雄
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ゲームデザインの勉強は当然必須
当然、ゲームプランナーの技術論、ゲームデザインの勉強も必須である。
マーケティングやゲームデザインに関する技術書は読んでおいて損がないように思える。 ゲームデザインについてはゲームをしながら感覚的に学ぶこともできるが、体系的に学べる技術書は、やっぱり勉強になる。
まとめ
「おもしろいものをつくる」という捉えにくい目標を達成することがゲームプランナーの仕事であるため、その訓練もまた、捉えにくい。
また、そのことがゲームプランナーの育成の難しさにも直結している様に思える。
日々、様々な努力することが必要ということがあらためてわかったので、私もがんばりたいと思う。
※勉強するのに役立つ本をまとめました
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