FF15がSwichに移植されない理由
やはり、一般のユーザーとしてはFF15がSwichで遊べてほしいから、こういうことが話題になるんだろうなー。
技術的な問題は多く、なかなか難しい。というのも、複数のハードにゲームをリリースする、いわゆる移植というものがそもそもしんどいからだ。
FF15をSwichに移植することの難しさを通じて、移植の難しさをあらためて考えてみたい。
※注:Swichをネガキャンをするつもりは毛頭ないです。
■移植の難しさ1:ハードの仕様の壁
物理的な制約が兎にも角にもついてくる。
例えば、スイッチの内部ストレージ、つまりゲーム機内に保存できるゲームのデータは32Gバイトだが、FF15のゲーム容量は40Gギガを超える。
今後も、FF15はアップデートし色々なコンテンツを追加するであろうから、もっと増えてくる。
そう考えると、FF15は相当な開発費を投じているので、追加コンテンツの販売で利益を上げる必要があり、そのため追加コンテンツを入れるためのストレージは確保しておきたい。
だが、それだけではない。ゲーム機ごとのメモリやCPUの性能の差の違いがさらなる難しさを生む。
それらが異なってしまうと、ゲームを動かすプログラミングを変更しなければならない。
■移植の難しさ2:プログラミング的な壁:
テレビゲームや携帯ゲームといったデジタルゲームは全てプログラムで動いている。
何をどう表示するか、敵をどのように動かすのか、プレイヤーの入力に対して、どのようなアクションを取るのかと言ったことは、全てプログラミングで制御されている。
ハードが異なってしまうと、これらを変更しなければならない。
上記は、wii→PCというスペックが上のハードへの移植の例だが、それでもwiiのハードの特性に合わせたプログラムになっていたため、カクつきが発生していたという。
■移植の難しさ3:開発環境の違い
ハードが異なっていても、開発に使用しているゲームエンジンが移植先のハードでの動作を最適化してくれれば、上記の様な問題は解決できる。
だがそれでも、実際に動かして、デバッグし倒さないと安心してリリースできないのだが。
※ゲームエンジンについては別のブログにて解説しています。
だが、FF15の開発に使われているルミナスエンジンは、PS4/XoboxONEとPC向けに開発されたゲームエンジンなので、Swichはまだ対応していない可能性が高い。
ちなみに、アンリアルエンジン4は、Swichを公式にサポートしているので、同エンジンで開発されているFF7のリメイクは、まだ可能性がありそうだ。
■移植の難しさ4:そもそも売れるのか?
Swichを買うような任天堂のゲームのファンは、FF15が欲しいのだろうか?
ゼルダで満足しちゃうじゃないかと思ってしまう。
無理にSwichに対応しなくとも、既にかなり売れていて、次々と出るDLCを買ってくれるユーザーがいるから、いいじゃないかと経営陣は考えてしまうのではないだろうか。
お金を出す人たちを納得させるハードルが高いのも多くのハードルの一つだ。
■余談:コーエーテクモと日本一ソフトの底力
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そう考えると、コーエーテクモも日本一も、ロンチでPS4で出したゲームを移植させるのだからホントに凄い。
今日のところは以上です。
追記:Switch発売されて随分なりますが、やはり移植はなさそうですね。
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