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アクションゲームがソシャゲに向かない理由

ソシャゲにはRPGSLGが多く、アクションゲームは少ない。

それは、アクションゲームがソシャゲに向いていないということと無関係ではない。

今回は、アクションゲームがソシャゲに向いていない理由を書く。

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アクションゲームとは?

難しい操作をするゲームである。

ユーザーは、ある程度の訓練や経験を経て、操作を覚えることで、ステージをクリアしたり、敵を倒していく。

RPGSLGの様に思考することよりも、瞬時の判断がものをいうのも特徴である。

 

このような定義に当てはまる典型的なアクションゲームが、スーパーマリオシリーズである。

New スーパーマリオブラザーズ 2 - 3DS

New スーパーマリオブラザーズ 2 - 3DS

 

理由①:クリアを保証する仕組みがない

RPGは、キャラクターのレベルを上げれば、クリアできるゲームシステムをとっている。

レベルを上げれば、どんなプレイヤーもこのゲームをクリアできるようになっている。

この様に、ゲームをクリア出来る保証がゲームシステムとして採用されている。

※詳細は下記の記事に詳しい

news.denfaminicogamer.jp

 

ソシャゲは、クリアできる保証をお金で売っているのである。

お金を払えば、ユーザーはゲームのほとんどの要素をクリアできる様になっている。

例えば、レベル上げに必要なリソースを購入できたり、お金で強いカードをもらえたり、コンティニューを繰り返す権利を買うといったものである。

 

これに対して、アクションゲームは、レベルの概念があるものでも、ある程度は操作がうまくなければ、クリアできない。

アクションゲームがクリアできるかどうかは、操作の上手さに依存する。

しかし、操作のうまさは金で買えないし、売ることができない

 

アクションゲームは、ソシャゲにした時に、クリアを保証するものを売ることができないというハンデを背負うことになる。

理由②:キャラクターのガチャが設置が難しい

RPG は、操作できるキャラクターが多い。
そのため、ユーザーは、多くのキャラクターを操作対象として所有することができる。
 
ドラクエやペルソナのような古典的なシステムを持つRPGをみれば明らかである。

 

ペルソナ5 - PS4

ペルソナ5 - PS4

 

 

だが、ダークソウルやモンハンでは、プレイヤーが操作出るキャラクターは一人である。※1
そのため、アクションゲームをソシャゲ化した場合、キャラクターを売るガチャを設けるのが難しい。
 
以前、別の記事でも書いたが、ソシャゲで多くの収益を生むのは、やはりキャラクターを排出するガチャである。
 
それゆえ、アクションゲームをソシャゲ化した場合には、収益の柱を持つことができないというハンデを持つことになる。
※1:上記の問題を解決するため、既存のソシャゲのアクションゲームでは、
 ゲーム中にキャラクターをスイッチすることで、複数のキャラクターを活用できるようにしている。
 ただ、この手法でも、RPGほど多くのユニットを同時に操作はできなにようになっている。
 RPGは、4~5が普通だが、アクションゲームの場合は、3が一般的である。
 おそらくゲームバランスが取りづらいからであろう。

理由③:タッチパネルでの正確な操作は難しい

コンシューマ機のようなゲーム機と比べて、スマホでのタッチパネルの操作では繊細な操作が難しい。
スマホに格ゲーのような複雑なコマンド入力が必要なゲームが登場しないことがその証拠だ。
 
これは、難しい操作をすることが求められるアクションゲームにとっては、大きなハンデだ。

まとめ

スーパーマリオランは、売り切り型のビジネスモデルをとったことで、セールスが悪かったと言われる。

だが、マリオのような、ど直球のアクションゲームを、ソシャゲにすることは、上記のような理由から非常に困難である。
 
アクションゲームのソシャゲは、RPGに比べて多くないから、アクションゲームのソシャゲをつくろうなんて安易に思うとえらい目に合うから気を付けよう(戒め)

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