用語集をつくるメリット
用語集とは、開発で使われている用語をまとめたドキュメントのことを指す。
個人的には割と重要なドキュメントだと思うが、結構な多くの開発現場で作成されていない。
今回は、用語集のメリットを書きたい。
用語集の要素
用語集は、主に用語とその用語の定義や、その用語に関する特記事項が記載さている。
記載される用語は、ゲーム内で使用されるものである場合が多い。
開発チームだけが使う用語も記載れることがある。
メリット1:バグが減る
いわゆるテキストバグの防止になる。
ゲーム内に登場するテキストを確認できるので、誤った表記や使い方を防止できる。
また、テキストバグがあがってきた場合にも、用語集を元に正確な表記をすぐに書くにすることで、すぐにバグを修正することができる。
また、用語をデバッグチームに渡すことで、デバッグチームに正確な用語伝えることができる。
デバッグの過程でも、バグの修正の両方のコストを下げることに役に立つ。
メリット2:チーム内の認識を合わせることができる。
人は誤解する生き物である。
プロジェクトチームが大きくなればなるほどに、ある用語に関して認識がずれている人がでてくる可能性が高まる。
そして、その誤解を放置しておくと、異なった成果物を納品してくることもある。
キャラクターの名前を本来のキャラクターとは別のキャラクターと認識いた場合、まったく別のキャラクターの絵が上がってくることもあるかもしれない。
他にも、例えば、企画側が、有償の石のシステムをつくってほしくて「ゲーム内通貨のシステムの開発して欲しい」とプログラマーにオーダーしたとする。
ところがプログラム側が、それともドラクエのゴールド、FFのギル的なゲーム内で完結するお金のシステムをつくってしまったとしたら、かなりやっかいである。
場合によっては、コストがかさむみ、ひいては納期が伸びる可能性がある。
メリット3:途中でアサインされたスタッフの仕事をスムーズにする
プロジェクト開始当初からいるスタッフは、プロジェクトの成り行きを把握してきたので、プロジェクト内部で使わている用語に対して、深く理解していることが多い。
しかし、新しくアサインされた人は、そういうわけにはいかない。
右も左もわからないものだ。
ゲームの仕様も、開発環境も、場合によっては職場になれることからはじめることだってある。用語集によって、このプロジェクトでどういう用語が定義され、用いられているかを知ることで、プロジェクトへの理解を深めることができる。
そういった理解が深まると、他のプロジェクトメンバーとのコミュニケーションもスムーズにいくようになる。
新しくアサインされたメンバーに「〇〇について相談なんだけど」と話しかければ、「〇〇ってなんですか」と返されてしまう。
そして、その〇〇を説明する時間がとても無駄である。
1人なら問題ないが、新しくアサインされたメンバーが増えていくごとに、その質問になんども答えなければならない。
まとめ
用語集をメリット、それは、コミュニケーションコストを避けられることに尽きると思う。
工数が足りない、工数が足りないというIT関連のどの業種でも叫ばれている。
そして、残業の増加最終的には、デスマーチへと発展する。
工数を削減するためにも、用語集、あなたのプロジェクトでもつくりませんか(切実)
新しくアサインされた人のケアについてまとめた↓
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