今年(2019年)に読んだ本を上げてみる
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遊びと人間
- 作者: ロジェカイヨワ,多田道太郎,塚崎幹夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/04/05
- メディア: 文庫
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ポケモンでおなじみのゲームフリークの社員が全員読んでいるでおなじみの本である。
遊びとは何かという根源的な問いに挑んだ古典である。
本作では、遊びを、模倣、目眩、競争、運といった要素に分解し説明していることはあまりにも有名である。これらの要素を知っているとゲームの分析だったり新たにゲームをつくりだす参考になる。
が、あまりにも厚い。気軽に読めるタイプの本ではない。また、一昔まえの社会現象だったり、未開社会の遊びについて言及していて、ピンとこない話も多く載っているのも読みづらさに拍車をかける。
年末、時間があるときに読んでみるのにいいかも。
ゲーム学の新時代 遊戯の原理 AIの野生 拡張するリアリティ
ゲームを学術的に論じている論文が複数掲載されている。
ゲームを学問として捉えることはどういうことか、学問として捉え直すには何が必要かなどが論じられている。正直、実践的はない。
その中でも実践的な論文について言うと、スーパーセルを生んだフィンランドのゲーム市場に関する調査に関するものとゲームAIに関するものである。
ただ、後者は、以下とか読めば事足りる……。
桜井政博のゲームについて思うこと 2015-2019
相変わらず勉強になる。
本作を読めば、直感的に感じているスマブラのボリュームの多さが痛いほど伝わってくる。
スマブラをつくれるのは、桜井氏しかいないんじゃないとつくづく思う。とにかく、彼はゲームの隅々までを監修していることがわかる。働き方改革が叫ばれる社会で、スマブラの様なボリュームのゲームを創る難しさがわかる。
ディレクター志望の人は、大いに参考になると思う。
人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
ゲーム開発に直接役に立つわけではないが、ゲーム開発の現場でも目撃される、大して仕事できないのに権限を持つ人が生まれてしまう理由がよくわかる。
過去に実績がある人間は、その実績ゆえに、実力があると他者に勘違いさせる力を持っていると本書では指摘している。勘違いさせられる故に、大きな仕事を任さられる。それが終わった後にはさらに実績を得るため、また大きな仕事を任せられる。こういったスパイラルが発生することで、実力がない人でもどんどん大きな仕事を任させられるという。
以下に要約があるので興味ある方はぜひ。
いるんだよなー、ほんと。他社の有名タイトルに関わっていた人が、鳴り物入りでアサインされてみるとアレだったりすることだったり、メディアにも出ている有名Pが周りに支えられているだけだったり。
まとめ
今年は読めた本が少なかったので、来年はもう少しがんばります。
今読んでるのはこれ↓
3Dゲームをおもしろくする技術 実例から解き明かすゲームメカニクス・レベルデザイン・カメラのノウハウ
- 作者: 大野功二
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2014/07/26
- メディア: 単行本
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追記:レヴュー記事を書きました。
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