シームレスインの実装時の課題
ここ1ー2年ほど、カットシーンに関わる仕事が多い。
そこで思い知ったのが、シームレスインの課題の多さだ
※シームレスインについては、以下を参照。
今回は、シームレスインにはどういった課題があるのかについて書きたい。
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- 課題1:PCを開始地点に誘導しなければならない
- 課題2:各種キャラクターのモーションを補完をしなければらない
- 課題3:PCがカットシーン開始地点に入る方向を制限しなければならない
- 課題1、2の対策:シームレスイン時は、AIで制御する
- 課題3の対策:プレイヤーキャラクターが侵入する方向を限定する
- まとめ
課題1:PCを開始地点に誘導しなければならない
PCは、プレイヤーの操作を最も受け付けるキャラクターなので、開始地点への誘導が難しい。
※ちなみにカットシーンの開始条件を「PCが所定の地点に到達したとき」と限定すれば、この問題は解決できるが、PCをそこに誘導する工夫が必要である。
課題2:各種キャラクターのモーションを補完をしなければらない
乗っ取る直前のモーションがすべてキャンセルされてしまう。
カットシーン中に煙草を吸わせようとすると歩きモーションが途中でキャンセルされ、
煙草を吸うモーションをはじめてしまう。
課題3:PCがカットシーン開始地点に入る方向を制限しなければならない
課題1、2の対策:シームレスイン時は、AIで制御する
課題1、2に対してもこれは有効だ。
プレイヤーキャラクターに関しては、プレイヤーから操作を奪って(もしくは徐々にうばっていき)所定の場所で所定のモーションをとらせる。
ただ、プレイヤーは操作を奪われるのでそれなりにストレスを感じるだろう。
また、AIで制御している間は、カットシーンがはじめられないので、テンポが悪くなる可能性がある。
レッドデッドリデンプションは、AIで制御している間も、カットシーンっぽくみせることで上記の問題も解決している。
※操作を受けつている段階から、画面の上下に黒帯を配置して、カットシーンっぽくみせている
課題3の対策:プレイヤーキャラクターが侵入する方向を限定する
カットシーンが再生されるエリアをオブジェクトなどで塞ぎ、
まとめ
いや、もう、シームレスインにする必要ある????
軒並みシームレスインを採用していない。それでも十分にかっこよいカットシーンをみせている。
いずれにしても、シームレスインはコストが高いので導入する際には、費用対をしっかりと見極めた上で実装の可否を考えてほしい(切実)
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